北会津町地域(旧北会津村)
今日は会津若松市内にある北会津町地域を紹介します。
かつては「北会津村」という名の自治体でしたが、平成16年に会津若松市と合併しました。
かつては「北会津村」という名の自治体でしたが、平成16年に会津若松市と合併しました。
地図で確認すると会津盆地に流れる阿賀川(会津では「大川」と呼ばれている)の西にあり、その広い平野部には水田に囲まれた大小含め30以上もの集落が点在しています。
それぞれの集落には用水路が整備されており、周辺の川から引かれた水が流れています。
用水路は野菜や道具などを洗うためにも使われており、それぞれの住宅には写真のように水場が設置してあるところが多くありました。
十二所地区 |
引かれている川の水は地区によって違うらしく、川沿いで工事でもしているのか水が濁っている地域もありました。
ですから、この地域に来るとその頃のことを思い出します。
鈴渕地区 |
その頃、一度この用水路に落っこちてしまったこともあります。
金屋地区 |
用水路に藁でできたマットが浮かべてあったのですが、それに自分はサーフボードのように乗ることができるのだと推測し、実行してしまったのです。
中はどのようになっているのか、何が売られているのか確認していません。
「アン」という女性の名前らしき文字が看板に書いてあります。
これは小説などでよく知られている「アン」のことなのでしょうか。
星条旗によく似た絵が描かれた壁が気になります…。
たぶん小説の「アン」とは関係ないでしょう。そうであってほしい。
またこの地域は果物の産地でもあり、果樹園を良く見かけました。北会津産のリンゴは家では毎年のように購入していましたが、とても美味しいです。
この地域は自転車散策をするにはとてもよい場所だと思います。
平地が広がっているので走りやすいですし、果樹園以外にも中心部の住宅街には豆腐屋などがあり、小腹を満たすこともできます。
北会津町地域は範囲が広いのでロードバイクなどで走るのが好きな人にはお勧めできます。
イトヨの住む公園
この北会津町地区には「イトヨ」という小さい魚の住む「白山沼公園」という名前の公園があります。
この公園にある白山沼は古くからこの地域にあったようですが、ここが公園としてこのように整備されたのは私が東京にいる間でした。
このような場所があることもこちらへ再び住むようになってから知りましたし、自然に近い状態で生息しているイトヨを見るのも初めてでした。
しかもそれが住宅に囲まれた場所にあるのが驚きでした。
地元に帰ってきて知ったものの中で、やるじゃないかと、ちょっと唸ってしまった幾つかのものの一つです。
それでイトヨはというと、この写真の真ん中にいる小さい白っぽい流線型のものがそうです。本当に小さい魚なので、私のデジカメではせいぜいこれぐらいの姿を撮るのがやっとです。
イトヨの巣も探してみたのですが、どれが巣なのか判別できませんでした。水草が十分に繁殖していたので巣を作る必要がないのかもしれません。
とりあえず苦労していろいろ撮りましたので、どうぞ見てください。
姿形は図鑑などではわかると思うのですが、池ではどのような様子でいるかは分かってもらえたらうれしいです。
群れをつくっているときもあります。
ところで東京の公園について触れたいと思います。
東京の公園はかなりきれいに整備されていてとても好きな場所でした。
知らない人は東京の公園というと日比谷公園などようにビルに囲まれ、噴水やコンクリートでできた水場など、整然とした設備がある場所というイメージを持っているかもしれません。
しかし実際は緑が多く、広々として気持ちのよい場所が多いです。
都会の中のオアシス的な区域だけあって会津にいた頃でも見たことがないような野生の生き物も多く集まってきてます。
タヌキを見てあまり驚かなくなったのも、東京に住んでからでした。
ただ池などの水質は、イメージ通りだと思います。
それでも、自転車が沈んでいるような池にアロワナが泳いでいたり、ワニが出没したりと面白いですが。
多摩地域の公園は自然環境が比較的豊かで、かつ洗練されており、また植物園などの文化施設等もあるので参考になるものが多いでしょう。
しかし、だからといって設計やデザインなどを取り入れても、田舎ではそれほど役には立たないかもしれません。
実際、かなりきれいに整備されている公園や広場を見かけますが、利用している人はあまりいないように思いました。
ただ、スポーツができる広場など特別な設備がある場所では休日には利用者を多くみかけることはあります。
やはり田舎では自然が元々周囲にあるので、ただ美しく整備しただけでは特別な区域とはならないのだと思います。
それに家の中でも窓を開けるだけで涼しい風が入ってくるので、外に出るより過ごしやすいのかもしれません。
しかし田舎では、整備された公園を造っても意味が無いというわけではないです。
近所の人は、自分の地域にこのような生物が住んでいるだけでうれしいと思っているのではないでしょうか。
少なくとも私にとっては会津の中で住んでみたい地域の一つです。
植物もいいですが、やはりこのような生き物がいた方が楽しいです。
5月に書いたブログで水田の開発について述べたことがありました。
子どもの頃とすっかり変わってしまった風景について、ちょっと憂いのコメントをしてしまいました。
しかし水田などの圃場を開発することは仕方が無いのかとも思っています。
農作業をした経験がありますが、水田があまり整備されていないところでは、栽培に影響が出ます。
例えば水が少ないと、下のほうにある田んぼには水がほとんど入ってこなくなってしまいますし、逆に水が多くなると畦が決壊して周辺の水田や畑にまで被害を広げてしまいます。
雨に左右される時期には、頻繁に水田を見に行き水量を管理しなければいけないのですが、農業の担い手が減ってきているこの時代では、今までよりももっと効率的に水田の管理ができる状態にしなければならないのでしょう。
ですから圃場開発に反対することはできにくいものがあります。
しかし、今までその地域に住んでいた生物などは残ってほしいという願いがあります。それにはそれらの生物が住める場所を造っていけばいいのではないでしょうか。
それはいわゆるビオトープなどがそうですが、田舎でできることとしては地域の水質を利用したビオトープなどの設備がある公園として発展しなければならないと思います。
生き物の住処をつくることにどのような意味があるのか、どんな役に立つのか。
それに対しては、私は家でペットを飼うことと同じようなことだと思っています。一種の地域ぐるみの道楽のようなものだと言えるかもしれません。
もしかしたら学術的には何か一般的には知られないていないような環境への良い影響もあるのかもしれませんし、何か貴重な文化的価値があるかもしれません。
しかし私は単純に、そこに好きな生き物がいれば楽しいからなのだと言いたいですし、しかもそれらが元気な状態でいるならなおさらだからです。
イトヨなどは地域で飼っているペットだといえます。
しかもせまい水槽の中などではなく、自然に近い環境で飼っているのです。
白山沼公園はそれほど広い敷地ではないのですが、それでも地域の人や私のようなたまにしか来ないような者でも楽しませてくます。
田舎でできる価値ある公園とはこういったものでしょう。
旭山動物園のように自然に近い状態で生息させながら行動をよく観察できるようなものがあれば理想的だと思います。
たとえあまり利用されなくても、その地域の希少な生物を保護したり繁殖させたりすることも目的に含まれた公園がもっと、そして他の地域にもあっていいと思います。
今回の投稿はかなり長くなってしまいました。最後まで読んでくれた人はどれくらいいるのでしょうか。もうしばらくは、こういったのは控えるようにします。
それでは