今月の16日から24日にかけて、会津若松市民文化センターにて「第38回市民美術展」が開催されました。
美術には興味を少なからず持っていまして、東京に住んでいた時も著名な画家の特別展などが開催された時には観に行ったりしていました。
ところで地元で美術に親しんでいる人達はどのような作品を制作しているのか興味があります。
5月にもこの会場で「会津工芸新生会」という工芸愛好家集団の展覧会があり、それも見物したのですが、本格的に作り込んでいる作品が多く見られました。
一般の人達の美術作品を見るのは学校で生徒達の作品を見るときのような楽しみがあります。
絵画ではやはり地元の風景を描いた作品が多く見られました。
この絵は上手だと思います。
これは自分のお孫さんを描いた絵です。
こういった観ていてなごめる作品があるのが、いかにも市民美術展らしくてよいです。
東日本大震災を題材にした作品もありました。
これは「仔馬と少年」という題名の作品です。
地元でもやはりこういった方がいるのだと、嬉しくなります。
写真や彫塑の部門もなかなか感心してしまう作品がありました。
書の部門は最も多く出品されていましたが、どれも上手に思えます。
とりあえず書に関しては私は批評できそうにないです。
興味を持ったものとしてはこの作品です。
よく見ると、用紙に赤線で枠が記されているのが面白いと思いました。
これは書の世界では新しい表現方法なのでしょうか。
こういったものを観てやはり思うことは、「新しさ」とは単に今までとは違ったものになるというのではなく、時代の流れの中で、よりそのものらしくなることなのだということです。
ちなみに未だにスマートフォンに変えていない自分は、新しいケータイがもっと出ないものかと願って止みません。
押し花絵部門ですが、けっこう出品数が多かったです。
こういった風景画を制作することもあるのだと感心しました。
ただ率直に言ってどれも似たようなデザインのものばかりでした。
もっと新しい表現方法が他にもできそうに思います。
さまざまなジャンルの作品を楽しめた美術展でした。
大都市で観られる美術作品は他の作家達との競争意識の中で磨かれてきているので、レベルが高いと感じる作品が多くあります。
しかしこういった地方でほとんど自分の趣味として描かれる作品の方が理解しやすいというか、楽しみやすいものがあります。
それに気分を害するような内容の作品もほとんどないので、安心して鑑賞が出来ます。
他の地域に住んでいる人も、自分の地域の人達の美術作品を観れば、同じようなことを共感してもらえると思います。