先月の26日、27日に会津若松市内のあいづドームにて「会津ブランドものづくりフェア2013」が開催されました。
これは会津の代表的な工芸品や地元の企業などの製品を紹介する催しです。
会場内では日本酒、漆器、焼き物などが展示されていましたが、これらは会津の名産として知られているものでしょう。
また実際に工芸品製作を体験出来るコーナーもありました。
展示品のいろいろを大まかですが紹介します。
まずは漆器です。
漆製品はとりあえず私は箸は持っています。
しかし日用品としてのイメージはあまり感じられていない工芸品かもしれません。
この菓子鉢の金額などを見ると漆器は庶民を遠ざけているような感じがします。
隣で見ていた方が「何を入れればいいの?」とつぶやいていましたが、まあ、これは日常的に使うものではなく、一種の美術品のようなものらしいです。
実際に漆塗りの壁掛けなどもありました。
これは鉄錆塗りという技法が使われているそうです。
本郷焼きも会津を代表するものとして知られた工芸品だと思います。
小さい頃から知っていたデザインの焼き物もありますが、現代風のものもあります。
本郷焼きのパンフレットを見ましたが、若手の窯元の方もおられるようです。
いかにもそれらしき焼き物はこの赤べこの取手がついているカップでしょう。
ここまでやると何かかわいそうな気がしますが、しかし心を鬼にしてこの取手を持たなくてはいけません。
街中の土産屋でもこのシリーズの箸置きを見かけましたが、それもユニークなものでした。
工芸品のコーナー以外にも会津にある企業のブースもありました。
会津大学があるだけあってIT企業などもあるようです。
また地元の高校のコーナーもありました。
これは若松第一高校自動車科のソーラーカーです。
ソーラーカーラリー大会では輝かしい成績を納めてきたようです。
ただただ感心してしまいます。
他にも省エネ自動車(エコランカー)なども展示されていました。
会津工業高校はろくろ体験のコーナーを出していました。
ここまでできたのならうれしいのではないでしょうか。
いろいろと楽しめた展示品の数々でしたが、特に興味を持ったものがありました。
これはガラス食器ですが、漆が塗られています。
漆がこのように使われているのは意外でした。
独特の光沢があり面白いですが、何より現代的であり、普通に日用品として通用するという印象を持ちました。
また大建工業株式会社の製品ですが、和紙製の畳も紹介したいです。
和紙でできているのですが撥水性もあり、普通のイ草で出来た畳よりも耐久性に優れ、カビやダニも発生しにくいのだそうです。
色も何種類かあり、和風のモダンな空間によく調和するのではないでしょうか。
今回この催しには初めて訪れましたが、とても興味深く見物できました。
昔は会津の伝統的で盛んだった工業といえば養蚕業などがあったようです。
また私が小さい頃は実家のある地域でも伝統的な紙漉き機で和紙製作を営んでいる家もありました。
それらはもうすでに無くなっていますが、時代とともに残っていくかどうかはやはり、いかに日用品として使われていくかにかかっていると思います。
ですから漆がガラス食器に使われているのを見たときは、素晴らしいと思いました。
他の伝統的な工芸品もこのように現代でも普通に使われるように変化していったり、また新しいジャンルの商品も地元で盛んに作られるようになればいいと思います。