2013年8月18日日曜日

お盆の夜

会津では8月中旬にお盆を迎えます。

実をいうと自分はお盆という行事が未だにどういうものだか分からないでいます。
先祖の霊を祀る厳かな行事かと思えば、夜には花火、盆踊りなどのお祭りを行います。
ご先祖様と一緒にこの夏を楽しんで過ごそうという趣旨なのでしょうか。
行事の意味が明確な正月などと比べて、お盆はただ何となく過ごしていた記憶があります。


ともかく会津の主なお盆の行事を紹介します。

まずは、やはり花火でしょう。

これは猪苗代町で行われた花火大会の様子です。

大規模なものではありませんでしたが、町内の運動場で打ち上げられたので間近で見ることができて迫力がありました。

これは柳津町で行われた花火大会です。
当日は不運にも霧の発生と無風という悪条件が重なり、ほとんどの花火がガスで隠れてしまったのが残念でした。

「見えたー!」という歓声が上がったときはちょっと切ないものがありました。

ここの花火大会は山に囲まれている会場だけあって音が反響し、バッチン!バッチン!と体に響いてきます。
来年はぜひ良い天候に恵まれてほしいです。


花火以外の風物としては盆踊りでしょう。

これは東山温泉の盆踊りです。
13日から四夜連続して行われますが、最終日は会津で避難生活をされている大熊町の町民の方々が参加していました。



会津の盆踊りでは民謡「会津磐梯山」に合わせて踊るのですが、最初に大熊町の皆さんが踊るときは「相馬盆唄」が演奏されました。
地元のお盆ではかならず「会津磐梯山」を聴いていたせいもあって、「相馬盆唄」は実に新鮮でした。



まるで他の地域の盆祭りにいるような感覚がしました。


歌い手さんも蒸し暑さを払うかのような張りのある歌声で聴き入ってしまいました。


日本の伝統的な民謡には、日常的に鑑賞してみようという気はまだ起きないのですが、祭りのイベントや宴会の席などで威勢よく謡われるとやはりいいものだと思ってしまいます。


この東山盆踊りには子どもも含めた市民や宿泊客、見物客も輪に加わり踊っていましたが、ぜひ市内の若い子達ももっと踊りに参加してほしいです。
学生達のステージ活動を観たとき確認しましたが、皆なかなか踊れるようでした。
大勢で参加したらかなり見物でしょう。


共感してくれる人が多いと思いますが、お盆のあとのさびしさは、やはり避けられないものがあります。
今年も何となく過ごしてしまいまして、恒例のごとく空しさを感じています。

でも、これからは秋を迎えることになるので、楽しみも少しは抱いています。