2013年9月11日水曜日

会津フード記 その7「えご(恵胡海苔)」

自分が子どもの頃から知っていて、特にお盆の頃に食べたことのある郷土料理として「こづゆ」、「鯉の甘煮」の他に「えご」というものがありました。

「えご」とは恵胡草という海藻から作られる寒天のような食べ物です。

イメージの悪い名前ですが、利己主義の「エゴ」とは関係はありません。
関係を見い出そうとすれば、今回の投稿が写真が一枚だけで、文章も適当に済ませようとしていることでしょう。

とにかく、これを食べたことのある会津の、特に若い人はどれくらいいるのだろうかと思います。

私は小さい頃初めて食べましたが、苦手な食べ物でした。
他の人も語っているのと同じように見た目が羊羹のようなので、期待してかぶりついたのですが、こんなにうれしくない味もあるものかと思いました。
食感も良くなかったです。
おそらく、今の若い人にも好まれない食べ物でしょう。

地元に帰ってきて再び食べてみましたが、懐かしさは感じたものの、やはり好きにはなれませんでした。

しかし、もとはといえばほとんど味の無い海藻であるので、酢醤油で食べたら口に合うかもしれません。
実際そういう食べ方もあるようですが、それが料理などに小鉢で付いていたらいいと思います。
黒蜜なども合うと思いますが、やはり食感が気になるかもしれません。

「えご」は今後も、地元では一部の地域でしか食べられないだろうし、食べる人も少なくなっていくだろうと思います。
しかし珍味ではあるし、いかにも先人から受け継がれてきた料理だと感じるので無くなってしまうにはおしいという気もします。

信州では蕎麦のつなぎにも使われているようなので、そういったのも会津にあったらいいと思います。