2013年12月4日水曜日

会津フード記 その13「身知らず柿」

今年も早いもので師走に入りました。

この時期、地元では名産である身知らず柿が出回ります。


名前の由来の通り、この柿の木にはかなりの実がつきます。

このあざやかな色に魅かれて一口かぶりつくものなら、かなりつらいことが口の中で起きるでしょう。

これらは全部渋柿です。



身知らず柿はそのままでは食べることができません。
箱に入れた果実に焼酎をかけてしばらく置くと渋さが消えて、ようやく食べることができるようになります。

私も小さい頃は普通の柿と渋柿の区別などは見かけでは判断できなかったので、たびたび文字通り苦渋を味わいました。


身知らず柿は毎年のように、お歳暮として箱で贈られてくるものでした。
毎年恒例の果物なので、この柿に関してはもう十分食べてきた感があります。
正直言うと、箱が半分くらい減ったところで、普通の柿が食べたくなってきます。

今回、どうせならということで大玉の少々値段の高いものを購入してみました。

値段相応で、この身知らず柿は今まで食べてきたものより美味しかったです。
人に勧めるとしたら、やはりこういった大玉の身知らず柿です。


さて、柿は生で食べる他に干し柿など菓子として食べられます。

柿を使った菓子はどのようなものがあるか調べてみると、柿を使った餡などがあったり、とても美しく作られた干し柿などがあるようです

身知らず柿はというと、スライスしたものを乾燥させたものがあったので、購入してみました。

見た目は何か海産物の干物のようにも見えてしまいます。

最初食べたときはちょっと首をかしげてしまいましたが、何枚か食べたら干し柿とほとんど変わらない味だと分かりました。
個人的には干し芋ぐらいの厚みにした方がいいと思いました。
ともかくお茶とはよく合いそうです。


柿はこの季節のお茶菓子としてもっとさまざまな商品が作られてほしいです。
干し柿も、柿の種類、製法などもっと種類が増えればいいと思います。

これからの時期、こたつ生活を送る人達にとって、ぜひとも魅力的なものにしていくべきでしょう。