2013年12月18日水曜日

会津フード記 その14「鮭」

もうすぐ大晦日のこの時期、スーパーなどでは新巻鮭が売られ始めます。
特に会津だけの食べ物ではないのですが、地元で食べていたものの中で印象深いものだったので今回は取り上げました。

毎年この時期には購入するか、頂くかして蕎麦と同じく恒例の食べ物でした。
新巻鮭は塩辛くて、普段スーパーでいつでも売られている鮭の方が美味しいと思っていました。
しかしこの時期に食べる鮭は何か特別な感じがしました。


新年を迎えるこの頃、地元ではこの鮭を使った風習があります。
口の中に尾びれを挿した鮭の頭を神前にお供えするというものです。
(どのようなものか後ほど画像を追加します。)

※鮭のお供え物がなかなか見つからなくて撮影できませんでした。
[会津 鮭 頭 尾]で画像検索すると見れると思いますので、すみませんがそれでご確認ください。
2014/1/8


実家でも毎年神棚に飾られていましたが、不思議な雰囲気があり、小さい頃ずっと見入ってしまったのを覚えています。
そのお供え物のせいか、鮭は何か威厳のようなものを感じさせます。


鮭といえば新潟県の村上市が有名でしょう。

これは地元のあるお店で干していたものですが、尋ねたところ村上市の知り合いの方から教わったものらしいです。
村上市は鮭を使ったさまざまな料理があることで知られています。
塩引き鮭など見るからに実にうまそうです。


ところで地元で鮭を使った料理といえば、わっぱ飯くらいでしょう。

今回は喜多方市にある「会津田舎家」というお店で頂きました。
わっぱ飯については一応地元の名物らしいですが、郷土料理として見られ地元の人もたまにしか食べないのではないでしょうか。

私も地元に住んでいた頃は食べた記憶がほとんどありません。
どのような料理かは知ってはいたのですが何か難しい印象がありました。

しかし食べてみると手軽で実においしい料理です。

地元に帰ってきてわっぱ飯を食べるのは二度目ですが、もう少し値段が安ければ食べる機会が増えると思います。
それと、これにかけそば(小)が付いたセットがあったら腹も満たせて若い人にも喜ばれるではないでしょうか。

こちらのお店では「鮭のムニエル」などもありました。
ポテトが包んであってなかなか凝った料理でした。

ご主人に尋ねたところ、鮭を使った料理は他にもできるらしいです。
どんな料理があるのか期待が膨らんでしまいますが、とりあえずけっこう好きな鮭フライが食べてみたいです。

わっぱ飯以外にも鮭を使った料理が地元で定着すればいいと思います。