2014年2月5日水曜日

会津フード記 その17「お菓子」

二月といえば、どうしてもバレンタインデーをイメージしてしまいます。
スーパーなどに行くと、地元でもチョコレート類の菓子を多く目にします。


せっかくなので、少々強引ですがこの機会に地元のお菓子を紹介します。
とはいっても会津のお菓子を取り上げるとすると、やはり和菓子類になってしまいます。


まず自分がもっとも親しんでいた地元のお菓子で「武者煎餅」というものがあります。

これは子どもの頃からしょっちゅう食べていたお菓子でした。
煎餅という名前ですが原料は主に小麦粉で、砂糖で味つけされているためクッキーに近い食べ物です。

中には落花生が入っています。

似たようなお菓子は他にも見かけますが、やはりこの「武者煎餅」の味わいと食感の方が自分にはなじめます。

一時期、日本が不況だったころ製造元が倒産してしまい、店頭から消えてしまったのですが、地元の人達の働きかけによりまた復活したそうです。

地元では本当に皆に親しまれているお菓子だと言えるでしょう。


またこちらに帰ってきてから初めて食べたお菓子で気に入ったものがありました。
猪苗代町にある宝来堂製菓さんの「紫黒餅」という餅菓子です。

「紫黒餅」には、紫黒米という古代の米が使われています。

中にはずんだ餡が入っていて見た目も綺麗です。
自分は実はずんだ餡は青豆の風味が少し苦手だったのですが、この「紫黒餅」の中に入っている餡は美味しいです。
これは他の人にもぜひお薦めしたいです。


最後に面白いものを見つけたのでこれも紹介します。
会津若松市内に長門屋さんという160年前から営業している老舗の菓子屋があります。

市内のスーパーの地元菓子の特設コーナーで長門屋さんの「貝千年」という商品をみつけました。

これは本物のハマグリの貝殻が使われています。

中には貝をかたどった和三盆が入っています。
和三盆はお茶会などで使われる砂糖菓子ですが、口に入れるとなめらかにすーっと溶けていきます。
たんなる砂糖ですが、はじめて食べる人はきっと感動すると思います。

貝殻は捨てるのがもったいないくらいきれいです。


ハマグリは夫婦円満の象徴であるそうですし、中に入っている和三盆はとても上品な味わいなのでシニア夫婦の方々のバレンタインデーにお薦めしたいです。