2014年3月23日日曜日

我が地元の春らしさ

お彼岸の日には、会津若松市では彼岸獅子という伝統行事が行われます。

今年はあいにく天候が悪く、会場は鶴ヶ城の敷地内にある武徳殿という建物の中でおこなわれました。

この彼岸獅子というのは地元ひいきするわけではないですが、なかなか格好のいい姿をしていると思います。


演目も数種類あるようですが、これは弓の間をすばやく通り抜けるものです。
けっこう速い動作で、目を離しているとその瞬間を見逃してしまうくらいです。

彼岸獅子は午前中に、会場を移動して二回上演されました。

こちらの会場は阿弥陀寺内です。

道化役的な人物が出てくる演目もあります。

途中から二人とも揃った動きの舞を始めました。
踊りの様子から、獅子が人物にこうやって舞うのだと教えているように見えます。

側にいたおばあさんがそのお孫さんに、自分が小さい頃は、(道化役は)子どもがやっていたんだよと言っていたのが聞こえたときはしみじみとしました。


しかしそれは今でも受け継がれているようです。

これは午後に行われていた小松彼岸獅子というものです。
初めて見る彼岸獅子ですが、衣装のせいか先に紹介した天寧彼岸獅子よりちょっとスラッとした感じです。


演じる舞も異なっていました。


おばあさんが言っていたと思われる子どもがいましたが道化役というわけではなく、弊舞小僧という役らしいです。


舞も獅子と一緒に戯れるような内容です。
やり取りが可愛らしく観衆がなごんでいるのが感じました。



会場は地元スーパーの駐車場でしたが、それが何か地域との密接感がありいいものに思えました。

他に市役所や中心街のアーケードでも行われました。



ここでも弊舞小僧は観衆をなごませており、
終了後は年配の女性達に囲まれ、おひねりを握らされていました。

小松彼岸獅子、よかったです。
やはり街角で周りの人達と一緒に見るのが楽しいです。


彼岸獅子が始まって午後あたりから天候がよくなってきたので、何だかより清々しい感じがしました。


ところで夜には昨年から始められたイベントが開催されました。

「プロジェクションマッピングはるか2014」というもので、3月15日から23日まで行われました。
新しく作られた品種の桜「はるか」にちなんだ催しのようです。

プロジェクションマッピングとは、なにか特殊な映写機で建物などに映像を映し出すというもので、この鶴ヶ城が使われるという大掛かりなものでした。

前回かなり混雑したということで、今回から会場には入場するのに整理券が必要になりますが、無料で見ることができます。

そしてこれがプロジェクションマッピングです。
これは本番前に紹介された地元の小学生による今回のイベントのために描かれた絵です。

これらだけでもなかなかすごいものがありました。

そしていよいよ本番です。

こんな感じです。

わかりづらいですが城に映っているキャラクターみんなが動いています。
動画サイトでこのイベントの様子が見れるようなのでそっちの方がいいでしょう。

来年もぜひ!ぜひ!期待したいです。


彼岸獅子は今日、日曜日も市内の家々を回っているのを見かけました。
住んでおられる方はきっとうれしいだろうと思います。


「プロジェクション〜はるか」も彼岸獅子のように、多くの人達を活気づけてくれるようになってくれればいいと思います。