2014年3月30日日曜日

我が故郷の春

ブログ『我が地元「会津」』、最後は自分の生まれ育った故郷の春を紹介します。

この時期の自分の故郷は晴れ渡った空というより、どんよりとした天気だったことが多かったように思います。

周りの風景も雪解けで、斜面に次第に土の表面が見える白と茶色のコントラストの世界でした。
ただその中でときおり日が差し、辺りが輝くときがありました。

その時の光景に今でも焦がれるものがあります。


そういった風景を紹介したかったのですが、本日はあいにくの雨でした。
あまりこれといったいいものは撮れなかったので、場所と思い出を語るだけになりそうです。
ただここ数日、暖かい日が続いたのもあって、雪はだいぶ溶けていました。
雪解け水でしばらく川は増水し続けているでしょう。

自分の故郷は大きな寺や温泉などがあり観光地ではあるのですが、やはり田舎らしい自然に囲まれた場所です。

しかしだいぶ変わってしまった場所もありました。

母校の校庭もだいぶ雪が溶けていました。
体育館には卒業式のものだと思いますが、まだ紅白の幕がかかっていました。
自分の頃は、「春の足音が聞こえてきます!」などというくさいセリフを皆で言った卒業式でしたが、でもとてもいい想い出だったので、懐かしく感じました。

ちなみにこれはひょうたん池(水槽)だったのに花壇に変わってしまっていました。
釣ってきたフナとか入れたことのある池だったのですが、なんと変わり果ててしまったのか。

これは学校脇のかなり傾斜のある坂でした。
自転車で下から休まずに登り切ったことはあまりなかったように思います。

これは深夜、自転車を走らせた農道です。
そのときは満月がかなり輝いていて、街灯などはないのに周囲がはっきりと見えていました。
その時の光景はかなり感動的だったと今でも記憶しています。

向こうにはたしか、土器が出土するというので散々荒らしてしまったことがある畑があります。

この鉄橋も仲間と渡ったことがあります。

ここは、途中で弱音を吐きそうになるくらい、かなり遠かった友人宅の集落への道です。
車の通っている形跡がないようですが、もう集落にはだれも住んでいないのでしょうか。

遊びもよくしました。
こんな小さい公園でもソフトボールをしていました。

町の施設の駐車場さえ、遊び場でした。
銅像などには、よじのぼって鼻の穴あたりをよくいじっていました。
施設の屋根は早朝にカブトムシやクワガタが止まっていて絶好の捕獲場所でした。

テレビゲームが流行りだしてからは、遊びは主に友人宅の室内になってしまいました。
ゲームもそれなりに熱中したもので、友人との新しい遊びとなりました。
自分が遊んでいた頃のゲームのブログを作るとしたら、けっこういろいろと書いてしまうでしょう。

ここの神社はちょっと不気味だったのですが夏の暑い日には涼しい場所でした。

ここはお寺にある通路です。
紅葉の時期はかなり綺麗で、テレビのロケにも使われていたことがあったと思います。
子どもながら結構いい場所だと思っていました。

川でも遊びましたが、女の先輩に魚の取り方を伝授してもらったことがあります。

故郷では児童の数が少ないので、保育園から中学までみな顔なじみです。
男の先輩も女の先輩も、兄弟のように親しく下の名前を呼んで接してくれていたました。
面白かった先輩とかいて一緒に遊んだりふざけあったりしていたし、後輩に対しても可愛がっていました。
だからそれらの人で病気などで亡くなったと聞くと、ちょっと信じ難いという想いがします。

ここには公営団地があります。
よさげな住宅が建てられていました。
実は両親が共働きだったため、保育園児の頃は迎えにくるまで、ここに住んでおられたご家族の方にお世話になっていました。
ですからここに来たときは本当に懐かしさがこみ上げてきました。

道路脇のこんな壁さえも懐かしく感じます。

当時のままの団地がまだ残っていたのには、びっくりしましたし嬉しかったです。
よく面倒見てくれたお兄さんは、どうしているだろうか。
よく遊んでいた同い年の女の子は今どこで何をしているだろうか。
そして世話してもらったおばあさんは、もうご存命ではないかもしれません。
預かってくれていたご家族はもう一軒ありましたが、会ってみたいのにいろんな恥ずかしさを感じて、できそうにありません。


他にも今頃になって気になりだした人とかいます。

自分が一番幸せだったときは、やはりここにいた頃だったと思います。
自分の家庭はそれほどいいものではありませんでした。
しかし、それでも幸せだったと言えるくらい自分を育ててくれた故郷でした。


今はここに住んではいません。
しかし、ここでの思い出や体験は今でも自分のあり方や価値観に影響を与えていると思います。



本当はもっと他に写真で撮るべき場所のある故郷ですが、しかしそれらよりも他の地方でもあるような田んぼや山道などで経験したことや、遊びや行事などで仲間と経験したことの方がここの素晴らしさを感じるところだったと思います。


故郷で出会った多くの人達に感謝したいです。
また故郷の自然にも感謝します。
今度ここで暮らすことはあるかどうかわかりません。
あるとしても、ずっと先のことになるかもしれません。
いずれにせよ、なにか恩返しをしたいと思っています。

またここで経験したことを、何かで他の地域でも貢献できたらいいと思います。