2013年10月9日水曜日

会津フード記 その9「鯰料理」

食欲の秋にふさわしいものとして、今回は以前から食べてみたかったナマズ料理を取り上げます。

ナマズの天ぷら(定食)
ナマズは海外では普通によく食べられる魚のようですが、日本では珍味の部類でしょう。

ナマズを扱っている店も日本各地で見られるものの、その地域の中のユニークな存在の店として一軒くらいある程度だと思います。
東京でも新宿にナマズ料理の店がありましたが、やはり独特な店構えで興味があったのですが入らずじまいでした。

ナマズは美味しいと評判らしいのでずっと前から食べてみたかったのですが、うれしいことに地元にもナマズを扱う店があることが分かりました。


お店は喜多方市塩川町にある「丸市」というところです。
最初に注文したのは上の写真の天ぷらの定食でした。

確かに美味いです!
白身がふわふわとしています。
天ぷらネタとしては最高だと思います。

感動してしまったので、もっと他の料理も食べてみたいと思い、単品(要予約)を三品注文し、後日も訪れました。

料理はナマズの「あらい」、「焼きもの」、そして「柳川鍋」です。
ご飯と汁物もつけてもらいました。


「あらい」は美味しかったです。
食感も良く、川魚の刺身に抵抗の無い人であればかなり受け入れられると思います。


「焼きもの」はこの店独自の味噌ダレがつけられており、味はタラのような印象を持ちました。

もっとも美味しかったのは柳川鍋です。
どじょうやウナギなども使われますが、似たような魚なのでやはり合うのは当然でしょう。

暑い日だったので汗をかきながら夢中で食べてしまいました。
冬などに食べたら最高でしょう。


ところでナマズはどこから仕入れているのかと疑問に思い店員さんに訪ねたところ、なんと地元で捕れる天然物だそうです。

他に店が無いとはいえ、まさか地元で普通のメニューにして出せるほどナマズが捕れるとは思っていませんでした。


お店には捕ってきたナマズを入れておく生け簀があり、ここにしばらくいれておくと臭みがなくなるそうです。

とにかくナマズはお試しあれ!ですが、しかしウナギなどのようにやはり特別な日に食べる魚のように思いました。

何にせよ地元の天然物だというのが、より親しめるものがあります。