2013年7月21日日曜日

大川をゆく 第三回「川周辺の自然」

会津若松市を南下し、南会津方面に入ると大川周辺は自然の見どころも多くなってきます。



湯野上温泉地域からは特徴的な姿をした山々が見られます。


小野岳などは昔話の絵本に描かれるようなこんもりとした姿をしていて、湯野上温泉地域のシンボル的な山となっています。
登山道も整備されているようで、山登りが好きな人にも楽しめると思います。

二岐山の姿などは、初めて見る人に取ってはとても興味を持たれるのではないでしょうか。
写真中央にある真ん中がへこんだように見える形をした山がそれです。
この山には古くから伝わる奇妙な伝説があって、「ダイタンボウ」(おそらく民話などで「ダイダラボッチ」という名前で知られる巨人の類)という大男がこの山を跨いだ時に、はずみでこのような形になっしまったらしいです。
かなりスケールのでかい話ですが…。
山を避けて通ってくれてもよかったじゃないかと思ったりもします。


また大川沿いの渓谷も、その様相が際立ってきます。



この辺りの渓流と岩肌の眺めはなかなかのものです。
以前は渓流沿いに露天風呂があったのですが、現在は利用されていないようでちょっと残念でした。

渓谷の中でも下郷町にある「塔のへつり」という場所は、その独特の地形から観光名所になっています。




太古の昔からの川の浸食や風化により柔らかい地層が削られ、このような地形が形成されたそうです。



「塔のへつり」からさらに上流へ進むと大川沿いは一変して開放的な景色が広がってきます。

釣りしている人も多く見かけました。

この付近は水田や集落もあり、かなり気持ちのよい風景がみられます。
今年の四月の始めにも訪れたのですが、その頃もうすでに鯉のぼりを上げている家もありました。
自然の、力強くて清々しい精気が川沿いを通り抜けているような感じがこの辺りにはします。



ところで番外となりますが、大川から少し離れた場所(大川支流の加藤谷川沿い)に「養鱒公園」という施設があり、なかなか素晴らしい場所だったのでついでに紹介します。

ここではイワナ、ヤマメ、ニジマスなどの淡水魚が養殖されていて、食堂がある建物もあります。


また釣り堀や水遊びができる広場もあります。



敷地内の生け簀には大きく成長した魚達が勢いよく泳いでいました。


ところで、以前仕事で訪れたのですが、浜通り地方の川内村には「いわなの郷」という、その名の通りイワナ釣りが楽しめる観光施設があり、その周囲の山の斜面には宿泊できるとても感じの良いコテージがいくつか建っていました。

川内村の「いわなの郷」はかなりうらやましい場所でしたが、そこのコテージの造りには及ばなくてもいいので、この養鱒公園にも簡易的な宿泊小屋などがあれば面白いと思います。
釣り好きな人には、一日中楽しめるでしょう。



“大川をゆく”最後の第四回は源流付近を紹介します。

2013年7月14日日曜日

大川をゆく 第二回「川沿いの温泉郷」

”大川をゆく”第二回目は大川沿いの温泉地域を紹介します。


会津若松市から大川をさらに上流へ進むと、川沿いは渓谷へと変わっていきます。

やがて会津の代表的な温泉地域である芦ノ牧温泉郷に入ります。


大川沿いには多くの温泉旅館があります。
部屋からの眺めはさぞかし素晴らしいものでしょう。
一度は宿泊してみたい施設ばかりです。

中心街には温泉の流れる滝もあります。


少し上流へ進むと簗を設置する場所があります。
簗とは魚を取るための大掛かりな仕掛けなのですが、この簗場では8月から設置されるようです。
簗場は他の地域にもあるので、今後のブログで実際に仕掛けられたものを紹介できればと思います。


ところで…
この地域の駅「芦ノ牧温泉駅」には、猫が駅長を務めているということをメディアや雑誌等で知りました。
ぜひお会いし、その姿を確かめなければと思いこの駅を訪れたのですが…。

夜勤明けかお休み中のようでした。
張り紙には「起こさないで下さい」とのこと。
だいぶお疲れの様子で、写真で見ていた姿よりもなんとなく痩せられていたように見えました。
睡眠中でも帽子は被ったままという仕事熱心ぶり。


さて、芦ノ牧温泉からさらに上流へ進むと今後は湯野上温泉郷があります。



この地域も川沿いには旅館や古民家風の宿があり、少し離れた場所ですが会津の観光名所として広く知られた「大内宿」があるなど、見所が多い場所でもあります。

駅舎は茅葺き屋根というユニークな造りです。

舎内も囲炉裏があって面白い。
ここだけでもしばらく楽しめそうです。


ところで駅の敷地内には足湯が新設されていました。
これは去年に造られたようですが、このように駅のすぐそばに設置するのは面白いアイデアだと思います。


足湯に浸かりながら列車が通り過ぎるのを眺めることができますし、時間にゆとりのある人なら、この駅で下車して次の列車が到着するまで足湯を楽しむこともできます。
定期的に運行されるトロッコ列車ならこの駅に長く停車しているので、乗客で果敢な人ならその間に下車してほんのひとときでも足湯に浸り、発車のアナウンスがされたら猛ダッシュで再び乗車することも可能でしょう。


ところで私も入ってみました。
温度はやや熱めで、しばらく浸らしていると次第に体までも温まってきてなかなか気持ちよかったです。

この湯野上温泉地域は、このような足湯が造られているだけでなく、季節のイベントなどもその地域の風習や特色を再現したものでありつつ観光としても見どころある内容であり、しっかりとした地域振興がされていると思いました。




この地域から上流の大川周辺は特徴ある姿をした山や地形など見所ある自然が多く見られるようになります。


次回は「大川周辺の自然」を紹介します。

2013年7月10日水曜日

会津フード記 その3「味噌田楽」


今回の会津フード記は味噌田楽を紹介します。
会津の代表的な郷土料理の一つらしいのですが、本格的な田楽料理を今回初めて食べました。

以下は満田屋さんの田楽コースです。
コンニャク
餅、里芋、豆腐生揚げ
しんごろう(米をつぶして固めたもの)、ニシン
で、美味しかったです。
とくに餅がよかった。
炭火で餅を焼くとこんなにも食感が違うのかと、少し驚きました。
元々、餅は好物なのでまた食べに行きたいと思いました。
味噌の種類がそれぞれ違う餅が三つ、あとニシンが一切れでいいので値段が手頃なコースがあれば、ラーメンくらいの頻度で食べてしまうかも知れません。

ところで手前味噌というわけではないですが、地元の味噌は誇れる食べ物だと思います。
自分が今のところ会津の食べ物を人に勧めるとして、ためらいを感じないものは米を除けば酒、蕎麦、そして味噌です。
会津の名産として味噌はもっとアピールできるのではないでしょうか。
田楽以外にも他の料理に使用することもいいと思います。
海外でも認知度が高い食品なので、観光向けにもふさわしいでしょう。

町中でも気軽に食べれるファーストフードのようなものとして広まっていけばいいと思います。
満田屋さんとかで、店内で出されるものより多少質が落ちても良いので、どこかでテナントを出してほしいです。

ただ、具材につけられていた味噌に感じたことですが、寒い地域の特徴かちょっと塩辛いと感じました。
甘味噌とあったのですが、それでも塩辛いと感じる人がいるのではないでしょうか。
味噌は全国各地でそれぞれの特徴があるのですが、もっと多くの人の口に合うように塩加減を調節する必要があるのではないかと思いました。
また味噌の種類も柚子や山椒の他にも、もっとあったらいいと思いました。

2013年7月7日日曜日

大川をゆく 第一回「大川の流れ」

今月は大川を特集します。

正式な名称は「阿賀川」(新潟県では「阿賀野川」と変わる)と呼ばれていますが、会津では「大川」と呼ばれています。

大川は南の栃木県との県境にある荒海山から流れる荒海川を源流としており、会津地方の主要都市である会津若松市を通り、途中で西に向きを変え日本海方面へと貫き流れる距離の長い川です。

名前から受ける印象通り、この地域に大きな影響を与えてきた川です。
古来から大雨による増水で洪水となり、各地に幾度も被害を与えてきました。

昔から繰り返し治水工事が行われ、蛇行している部分を短くするなどして現在のこのような姿になったのです。

堤防に枯れ草が線状に堆積しているのが確認できると思いますが、増水した時にはこの高さにまで達します。
私が高校生の頃ですが、この川を渡る鉄橋にまで川の水が達し、列車が通行できなくなったこともありました。

これは私が地元を離れている時に設置されていた工作物です。
洪水時に水位が上がるのを防ぐ「床固」と呼ばれるものだと思われます。
魚の住処となっているようで興味を持ちました。

今後もこの川には様々な治水事業が進められていくでしょう。


このように大川はそこを流れる地域の人々には大きな脅威となっていますが、同時に農業が盛んなこの地域には大きな恵みをもたらす存在でもありました。

これは頭首工という施設です。
これによって川の水がせき止められ、平野部の方へ流れていきます。


会津美里町本郷地域
それは用水路を通って水田に引かれたり、住宅地などで生活用水として利用されたりしています。

河川敷では公園が整備され、休日にはバーベキューやスポーツなどを楽しむ人達が見られます。

大川はその周辺の地域の生活にも密接に関わっている重要な川なのです。



大川を上流へと進むと山間地帯となり、川沿いは渓谷となっていきます。
さらに進むと温泉街がある地域に入っていきます。


山間部では、山の斜面が大きく崩れている場所がありました。
これは昨年起きた土砂崩れですが、東日本大震災とその後に発生した集中豪雨の影響によるものらしいです。
この斜面の近くにはカメラが設置され、今でも監視されています。

このように今もなお、その大川周辺の地形は変わりつつあります。


次回は「温泉地域」を紹介します。